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 孤児院を追い出され、横浜市を放浪する少年・中島敦は鶴見川に飛び込んで溺れかかっていた太宰治を助ける。それをきっかけに敦は太宰が所属する武装探偵社が追う巨大な虎の捜索を手伝うことになる。太宰と共に虎の出現を倉庫街で待つ敦に対して、太宰は敦こそが虎の正体だと告げる。実は敦は無意識のうちに虎に変身して徘徊しており、それゆえに孤児院を追い出されていた。敦は自分の能力を制御出来ず太宰に襲いかかるが、太宰は相手の能力を無効化する人間失格を発動して、敦を鎮静化させ、さらに敦が武装探偵社の社員になれるよう尽力する。
採用試験を経て武装探偵社に就職することになった敦だったが、敦の就職後、武装探偵社はポートマフィアの襲撃を度々受けるようになる。実は敦には闇の世界で70億の懸賞金がかけられ、その懸賞金で裏社会を牛耳ろうとするポートマフィアの芥川龍之介が敦を狙っていた。
太宰はポートマフィアに潜入し、敦に多額の懸賞金がかけられた理由を探るが、一方で敦には芥川の魔の手が迫っていた。敦は芥川に拉致されるが、芥川自身が強大な力を持ちながら、孤児の泉鏡花に罪を重ねさせていることを知って怒りを爆発させ、芥川を打倒し、鏡花と共に脱出する。
敦に莫大な懸賞金をかけていたのは海外の異能力者集団だった。芥川が敦の拉致に失敗したことを知った北米の能力者集団「組合」の団長フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドは部下と共に横浜に乗り込み、武装探偵社・ポートマフィアと三社戦争を繰り広げる。しかし、組合が横浜の街自体を消滅させることも厭わないことを知った武装探偵社とポートマフィアは一時的に共闘し、組合を壊滅させる。
一方、組合壊滅の混乱に乗じて、組合の資産の強奪に成功した、地下組織『死の家の鼠』頭目フョードル・ドストエフスキーは、新たな戦いの準備にとりかかっていた。

2016年4月06日スタート

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